子どもの姿勢 歯並びに影響
中国新聞に掲載されました! !
歯科とジム 矯正で連携
将来 治療軽減の可能性も
身体の姿勢の悪さが歯並びに影響するとして、カツシマ歯科(尾道市向島町)とコンディショニングセンター「ホグレルフィットネス」(同市西御所町)が連携し、子どもの姿勢を正すトレーニングに取り組んでいる。
「腰の位置をもっと下げて」「しっかりお腹で呼吸して」。
同歯科の一角にしつらえたトレーニングルームで、小学生2人が同フィットネスの葉山翔子トレーナー(22)から指導を受ける。四つんばいになって体を弓のように反らしたり、あおむけに寝て手を交互に上げ下げしたりするメニューに約30分間取り組んだ。
同歯科の本多千展(ちひろ)医師(35)が、歯の矯正治療をする子どもの大半は姿勢が悪いことに着目し、フィットネスにトレーニングを依頼した。本多医師は「姿勢の悪さが、あごのずれや口腔内のゆがみを生み、歯並びの悪さにつながる」と指摘。幼少期に姿勢を正せば、将来、治療が軽減される可能性が高いという。
5月から始め、月1回、小学生1~6年の10人程度が、トレーナーから正しい姿勢や呼吸の仕方を個別に教わっている。これまで2回トレーニングを受けた福山暁の星小2年岡本宗明君(7)=福山市=は「授業中も姿勢に気を付けるようにようになった」と話す。
フィットネスは「幼い頃から正しい姿勢を身に付けることは、健康な身体づくりにつながる」と説明。本多医師は「互いに相談しながら、より効果的な方法を探っていきたい」と話している。